Teton
February 28, 2012
2/24 檜枝岐キャットツアー
一ヶ月ほど前に懇意にしているTeton Bros.のボスから檜枝岐のキャットツアーのお誘いがあり、特に予定も入っていなかったので、お言葉に甘えてご一緒させていただきました。
前にKUWAPHOTOからキャットツアーを始めるらしいという話は聞いていたものの、 “檜枝岐(ヒノエマタ)” には今まで行ったことがなかった。
後から地元の方から聞いた話では「日本で高速道路のインターチェンジから最も遠い村」と言われていて、西那須インターから約100km、ほとんどが山道を走るため二時間近くかかります。
夜中の1時に埼玉を出発して、到着したのが朝5時半。予想以上に遠く感じた。
どうにか現地に到着したものの、前日は雨が降っていて到着したときも強風が吹き荒れていたので、9割方ツアーは中止になると予想しながらシュラフに入って眠りについた。
約束していた集合時間に車を揺らされてTBのボスに起こされた。
寝ぼけまなこで外を見ると、どうやら強風は収まってキャットツアーは出来るらしい。
大慌てで準備を整えて、冬場は閉鎖されている352号線の行き止まりまで移動。
そこから直ぐにキャットに乗り込んだ。
今回ガイドをしてくれたのは、MOSS SNOWSTICKとTeton Bros.のライダーで『楽 -Raku-』というガイド集団を主催している 平野崇之 さんです。地元の檜枝岐で地域振興のために頑張っているナイスガイです。
↓こちらが使用したキャットです。滑り始める場所まで30分程乗って行きます。
キャット後部のボックスに向い合って4人ずつ乗車できるので、一回のツアーの定員は8名です。
滑りはじめるピークに到着する頃には晴れ間が出はじめ、降雪と強風のおかげで斜面はリセットされていた。最悪のコンディションを予想していたので、ラッキーとしか言いようがない。
山の神様に感謝です。
キャットツアーではブナ林の中を各自ラインを探しながら滑ります。
もちろんガイドの平野さんが危険なところや滑る方向等を案内してくれるので、安心して滑ることができます。
オープンバーンは無いけど、木の間隔もタイトというほど狭くはないし、急斜面も少ないのでそれほど緊張せずに滑ることができると思います。
↓Teton Bros. のボスことノリさん。
若かりし頃はジャクソンで修行していただけにフリースキーのレベルは相当なもの。
キャットで2本滑ってから、モービルに雪上用のラフティングボートという移動手段に変更。
モービルの方が小回りが効くため登りの時間が短縮できるのと、ボートに乗ってみんなでワイワイできるので、これもまた楽しめます。
最初のうちはお互い遠慮もあってラインを譲り合っていましたが、後半は我先に自分のラインをキープするようになってました。
↓この時は写真を撮っているうちにみんなに置いていかれた(笑)
予想外の好天に恵まれて、キャットツアーは参加したメンバー全員大満足でした。
これからバックカントリーを始めたい人や、ハイクしたくないけどパウダーを滑りたい方には最適なサービスではないかと思います。
但し、パウダーを狙うには1月中旬〜2月中旬頃がベストシーズンのようです。
滑り終わってからガイドの平野さんの家族で経営している「民宿 かどや」に移動してしばし休憩。
檜枝岐には幾つか公衆浴場がありますが、その中で唯一硫黄泉が湧き出ている「燧(ひうち)の湯」へ行ってみました。
熱くもなくぬるくもない丁度良い温度の露天風呂で、缶ビール片手にゆっくり今日の反省会?をした次第です。。。
風呂から戻ると丁度夕食の準備が出来ていたので、すぐに宴会スタート。
出てきた食事はどれも美味しかったのですが、驚いたのは品数の多さとボリュームです。
平野さんに聞いたところ、檜枝岐の民宿はどこも同じようなボリュームのようです。
まずテーブルに並んでいたのは、山菜の盛り合わせ、煮物、岩魚の刺身。
そしてメインの熊鍋。熊肉の脂身は独特の味と触感で、とにかく美味です。
その後、岩魚の塩焼き、はっとう(そば粉ともち米を練った郷土料理)、しそ巻き、行者にんにくのしょう油漬け、そばがきのすいとん等が続いて…
本日のスペシャルメニューがこちら↓
大皿に鹿肉を茹でたものがドーンと出てきました。自家製の辛味噌か塩を付けていただきます。
独特の野性味溢れる味がしました。今まで食べたことがない味だったので、何とも言葉で表現できませんが、これもまた美味でした。
そして最後の最後にシメのそばが待っています。
この地方で代々受け継がれてきた「裁ちそば」と言われている蕎麦で、布地を裁断するように麺を切るため、そう言われているようです。
蕎麦の風味が強く、コシがあって喉ごしが良い。
この蕎麦を食べるために檜枝岐に来る人がいるのもうなずけます。
さっきまで超満腹状態でギブアップ寸前だったのに、全員スルっと完食してしまいました。
食事の後、部屋に戻って宴会が続くかと思いきや…
前日の寝不足と昼間の疲れ、温泉からの豪華な夕食のおかげで、早々にお休みになりました。
みなさん、お疲れ様でした。
そして、平野さんとガイドのみなさん、かどやのみなさん、
ありがとうございました。
☆「楽 -Raku-」トレッキングガイド
Official Site → http://raku-hinoemata.com/
☆平野 崇之
ブログ→ 尾瀬・檜枝岐温泉 裁ちそば かどや
☆割烹民宿 かどや
福島県南会津郡檜枝岐村上ノ原595-1
TEL0241-75-2004
マップル→ http://www.mapple.net/
『檜枝岐村は、駒ケ岳と、燧ケ岳、帝釈山に囲まれ、それらの間を通る檜枝岐川と沿線の国道352号沿いに位置する。特に燧ケ岳 (2,356m) は、東北地方で最も標高が高い山である。村役場に隣接した集落の他は、村の面積のうち約98%を林野が占めている。福島県内で人口が最も少ない市町村であり、日本一人口密度の低い市町村となっている。』
September 29, 2011
"SOLITAIRE" Tokyo Premiere
一昨日(9/27)Sweetgrass Productions の2年ぶりの新作DVD『SOLITAIRE』の上映会のお誘いをいただいたので、会場のパタゴニア東京(大崎ゲートシティ)におじゃまして来ました。
夕方6時、帰宅するサラリーマンに逆行して会場に到着すると、業界の大御所から、プレスの方々、フォトグラファー、ショップオーナー、メーカーetc... アルコールと軽食をつまみながら各自の近況を報告しあったり、談笑しながらリラックスムード。
写真右から gentemstickの玉井太郎さん、谷川警備隊の新井孝之さん、そして今期のP.RHYTHMカタログの写真を撮影してくれたカメラマンのKUWAPHOTO。何やらニセコ談義で盛り上がっていたようです。
写真左から dps skis の創始者兼デザイナーで、パタゴニアのアンバサダーも務める ステファン・ドレイク(Stephen Drake)さんと Teton Bros. のボス、鈴木ノリさん。Teton Bros. は dps skis の国内代理店でもあります。
ゲストがひと通り集まったところで、上映会場に移動して、まずは主催者のPatagoniaの新製品の紹介がありました。
商品紹介もパタゴニアらしく、この日の為に来場した3名のアンバサダーが普段使用しているアイテムを説明してくれました。
写真左から玉井太郎、DEEPERにも出演していたライランド・ベル(Ryland Bell)、ステファン・ドレイク。
そして日本初公開の『SOLITAIRE』が上映されました。
作品は南米を舞台に2シーズンかけて撮影されたものですが、さすがにどのシーンも映像としては素晴らしいものばかりです。
映し出される映像はアラス カでもなく、ヨーロッパや北米でもなく、切り立った岩山や荒涼とした大地が広がる、今まで見たこともないような自然の映像です。
キモチ良さそうなパウダーライディングが次から次に出てくるようなムービーではなく、ひとつのストーリーに沿って、細部まで作りこまれた映像作品です。
世の中にスキー場という概念や設備が何も無かった頃、雪山を滑り降りるということは、この映像のような厳しい自然に挑むような冒険だったのではないかと思います。
『SOLITAIRE』を製作したSweetgrassの ニック・ワグナー(Nick Waggoner)さんが、上映後にこのストーリー思いついたいきさつを話してくれました。
映画『地獄の黙示録』の原作『闇の奥』(ジョセフ・コンラッド著)という小説からヒントを得たようです。1902年に執筆された原作ではアフリカが舞台になっていて、主人公が訪れたことがない未開の奥地へ旅をするというストーリーです。
SOLITAIRE のナレーション(国内盤では字幕)は、この『闇の奥』の文章を引用し、ストーリーを組み立てているそうです。
SOLITAIRE: A Backcountry Skiing, Snowboarding, and Telemark Film from Sweetgrass Productions on Vimeo.
国内では10/23にDVDが発売されるそうです。
また全国のパタゴニア直営店で上映会が開催されるそうなので、ホームページをチェックしてみてください。
Sweetgrass Productions
http://www.sweetgrass-productions.com/
Patagonia 東京・大崎ゲートシティ
dps skis
Teton Bros.
gentemstick
http://www.gentemstick.com/December 30, 2010
だいくら チャンピオンコース
一週間ぶりにオープンしたチャンピオンコースで今シーズン初のパウダーセッション。
セッションしたメンバーも、パウダーも、温泉も、お世話になった宿のもなさんも、すべて最高でした。ノリさん、ありがとうございました。
また行きましょう!