December 01, 2019
普通のソックスみたいなメリノウールソックス
19/20モデルの「メリノサポートソックス」の説明と紹介です。
昨シーズンとどこが変わったかといいますと、色が変わりました。
正直なところ「色だけ」です。スミマセン…
ベースカラーに薄いグレーをミックスした、杢調ので3色展開になります。
今年のパッケージはこんな感じ。左からチャコール杢、インディゴ杢、グリーン杢の3カラー
なぜ「杢調のカラー」にしたかったのかといいますと、ただ単純にわたくしディレクターの個人的な好みです。
冬になるとほとんど毎日このソックスを履いて過ごしていますが、普段着用としてはいまいちファッショナブルではないような、見た目だけでいうと「3足〇〇円」のソックスと変わらないかも… とふと思ってしまったのがきっかけです。
なにせ旅に出たときもずーっとこのソックスを履きっぱなしので、もう少しオシャレというか普通っぽい(普段着に合う)感じにしたいと思ったわけです。
そんなボヤっとした軽い気持ちで靴下屋さんにリクエストしてみたら、実際はは全くもって簡単ではなかった。。。
生産地の岐阜まで行って糸メーカーさんと打合せして、靴下屋さんとのやり取りは二転三転し、挙句の果てに2月の展示会までにサンプルが間に合わない事態になるとは思ってもいませんでした。
以下、靴下屋さんとのやり取りです。(途中の詳しいやりとりは長くなるので割愛します)
杢調の3色を作るためには最低でもウール糸を4色染める必要があるということです。
あらかじめ染められたメリノウール糸も市販されていますが、P.RHYTHMのソックスに使用しているウールは、1本の半防縮ウール糸に、ナノレベルのシリコンパウダーをまぶしてから補強用のナイロン糸を螺旋状に巻きつけた特殊な加工がしてあり、市販のものとは全くの別物。
つまり市販のウール糸を混ぜて使用すると、性能 や機能が今までのものより劣ってしまうことになる。
注)ベース色の “インディゴ糸” ともう1色 “ライトグレー糸” で編み込まれています
というわけで、ウール糸をもう1色染めて杢調のカラーにすることができました。
P.RHYTHMらしく、性能も機能も変わらず「普通っぽい」ソックスをつくることができました。
まぁ、すべては自己満足ですが…
天然素材のメリノウールを使用した段階着圧のソックスという機能とコンセプトは、製造をスタートした09/10シーズンから変わっていません。
吸湿性と保温性、耐久性に優れており、3日間履き続けても臭くならない防臭効果が高いのが特徴です。
ぜひ一度お試しください。
【ご使用の際のご注意】
使用する前に、洗濯することをオススメします。
新品状態のウールは表面に油分が残っているため、そのまま使用すると足裏が滑ることがあります。
一度洗濯することで油分が取れて滑りを抑えることができ、多少縮みが 出るためフィット感が向上します。
洗濯する際の洗剤は中性の液体洗剤をご使用ください。
通常の洗濯機を使用した洗濯方法で問題ありませんが、粉末の洗剤は洗剤のカスが残ってしまう可能性があるためご注意ください。中性の液体洗剤を推奨しています。
写真)左が新品んも状態、右が1回洗濯したものです。洗濯後の方が全長丈と足裏の長さが短くなっています。洗濯すると縮みますが、ウール糸表面のスケールの間にナノレベルのシリコンパウダーが入り込んでいるため、それ以上縮むことはありません。
ウールのことをもっと知りたい、ウールと化繊の違いを知りたいという方は FALL LINE 2020 Vol.2(雑誌)に掲載されている “行動着を考える メリノウール再考。その特性から見る、化学繊維との使い分け” という記事に詳しく書かれていますので、是非読んでみてください。ソックスというよりは、ベースレイヤー全般にわたって参考になる内容です。
すったもんだありましたが、最終的には「普通のソックスみたいなメリノウールソックス」ができたと思っております。
ファッショナブルな仕上がりになっているかどうかの判断はご使用になる方の判断におまかせしますが、機能と性能的には自信を持ってオススメできます。
デザインがお気に召さない場合は、雪山でこっそり履いていただければありがたいです。
昨シーズンとどこが変わったかといいますと、色が変わりました。
正直なところ「色だけ」です。スミマセン…
ベースカラーに薄いグレーをミックスした、杢調ので3色展開になります。
今年のパッケージはこんな感じ。左からチャコール杢、インディゴ杢、グリーン杢の3カラー
なぜ「杢調のカラー」にしたかったのかといいますと、ただ単純にわたくしディレクターの個人的な好みです。
冬になるとほとんど毎日このソックスを履いて過ごしていますが、普段着用としてはいまいちファッショナブルではないような、見た目だけでいうと「3足〇〇円」のソックスと変わらないかも… とふと思ってしまったのがきっかけです。
なにせ旅に出たときもずーっとこのソックスを履きっぱなしので、もう少しオシャレというか普通っぽい(普段着に合う)感じにしたいと思ったわけです。
そんなボヤっとした軽い気持ちで靴下屋さんにリクエストしてみたら、実際はは全くもって簡単ではなかった。。。
生産地の岐阜まで行って糸メーカーさんと打合せして、靴下屋さんとのやり取りは二転三転し、挙句の果てに2月の展示会までにサンプルが間に合わない事態になるとは思ってもいませんでした。
以下、靴下屋さんとのやり取りです。(途中の詳しいやりとりは長くなるので割愛します)
- P.RHYTHM(以下 P):今使ってるウールの糸で杢調のカラーにしたいんだけど、できますよね?
- 靴下屋さん(以下 靴):えっ、まぁ… 市販されているウールの糸を混ぜて杢調にすることはできますね。
- P:いやいや、市販の糸じゃなくて、ウチが使っているウール(半防縮&シリコンパウダリング加工)で作りたいんだけど… そうじゃないと、ウチのソックスの性能が落ちることになるよね。
- 靴:P.RHYTHMのウールは特殊な加工なので、杢調にするなら組み合わせる色のウールを別に染めないとできないです。
- P:てことは、もう1色染めるとなると糸を手配するためのロットが増えるっていうこと?
- 靴:そういうことになります。
杢調の3色を作るためには最低でもウール糸を4色染める必要があるということです。
あらかじめ染められたメリノウール糸も市販されていますが、P.RHYTHMのソックスに使用しているウールは、1本の半防縮ウール糸に、ナノレベルのシリコンパウダーをまぶしてから補強用のナイロン糸を螺旋状に巻きつけた特殊な加工がしてあり、市販のものとは全くの別物。
つまり市販のウール糸を混ぜて使用すると、性能 や機能が今までのものより劣ってしまうことになる。
注)ベース色の “インディゴ糸” ともう1色 “ライトグレー糸” で編み込まれています
というわけで、ウール糸をもう1色染めて杢調のカラーにすることができました。
P.RHYTHMらしく、性能も機能も変わらず「普通っぽい」ソックスをつくることができました。
まぁ、すべては自己満足ですが…
天然素材のメリノウールを使用した段階着圧のソックスという機能とコンセプトは、製造をスタートした09/10シーズンから変わっていません。
吸湿性と保温性、耐久性に優れており、3日間履き続けても臭くならない防臭効果が高いのが特徴です。
ぜひ一度お試しください。
【ご使用の際のご注意】
使用する前に、洗濯することをオススメします。
新品状態のウールは表面に油分が残っているため、そのまま使用すると足裏が滑ることがあります。
一度洗濯することで油分が取れて滑りを抑えることができ、多少縮みが 出るためフィット感が向上します。
洗濯する際の洗剤は中性の液体洗剤をご使用ください。
通常の洗濯機を使用した洗濯方法で問題ありませんが、粉末の洗剤は洗剤のカスが残ってしまう可能性があるためご注意ください。中性の液体洗剤を推奨しています。
写真)左が新品んも状態、右が1回洗濯したものです。洗濯後の方が全長丈と足裏の長さが短くなっています。洗濯すると縮みますが、ウール糸表面のスケールの間にナノレベルのシリコンパウダーが入り込んでいるため、それ以上縮むことはありません。
ウールのことをもっと知りたい、ウールと化繊の違いを知りたいという方は FALL LINE 2020 Vol.2(雑誌)に掲載されている “行動着を考える メリノウール再考。その特性から見る、化学繊維との使い分け” という記事に詳しく書かれていますので、是非読んでみてください。ソックスというよりは、ベースレイヤー全般にわたって参考になる内容です。
すったもんだありましたが、最終的には「普通のソックスみたいなメリノウールソックス」ができたと思っております。
ファッショナブルな仕上がりになっているかどうかの判断はご使用になる方の判断におまかせしますが、機能と性能的には自信を持ってオススメできます。
デザインがお気に召さない場合は、雪山でこっそり履いていただければありがたいです。