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January 02, 2020

“POLARTEC POWER STRETCH PRO” ミッドレイヤーのお話し

あけましておめでとうございます。
年が明けてようやく冬らしいコンディションになって来ました。
いよいよ本格的なシーズンに入りますが、これからの季節に重要になってくるミッドレイヤーの紹介したいと思います。
先日はベースレイヤー(POWER WOOL GRID)の紹介をしましたが、ベースレイヤーの上に重ね着するのがミッドレイヤーです。「保温性を保つ」のがミッドレイヤーの一番の目的です。

P.RHYTHM のミッドレイヤー素材に、17/18シーズンから「ポーラテック パワーストレッチ・プロ」を採用しています。
昨年までは「BLACK」でしたが、今シーズンモデルは「NAVY」にカラーを変更しています。
パワーストレッチ・プロという同じ名前の素材ですが、今シーズンの19/20モデルは新しい素材に変更しました。 昨年までのものは表面に少し光沢がありましたが、今シーズンモデルは表面がマットな仕上がりになり、素材そのものが柔らかい質感になり着心地が良くなっています。

19/20 POWER STRETCH PRO “表面”
PS-Pro_Face1

19/20 POWER STRETCH PRO “裏面”
PS-Pro_Back1

1. POLARTEC パワーストレッチ・プロ ってどんな素材?
Power_StretchPro_rev

POLARTECRパワーストレッチプロは、優れた保温性と伸縮性からミッドレイヤー素材として国内外から絶大な信頼を得ているポーラテック社独自のダブルフェイス構造の素材です。
身体をつつみ込むように4方向に伸縮し、やわらかくあたたかいのが特徴です。
表面にはポリエステルにナイロンを34%混紡しているため、一般的なフリース素材と比較すると耐久性・耐摩耗性・耐ピリング性が非常に優れています。また伸縮素材のライクラを10%混紡することにより、伸縮性を高めています。さらに生地表面がフラットなため生地自体の滑りがよく、他の素材と重ね着(レイヤリング)しても、引っかかりがなくスムースに動くことができます。 
裏面はポリエステル起毛となっており、肌ざわりが良く保温性に優れている。
さらにこの特殊なダブルフェイス構造により、湿気を素早く吸収して表側に拡散する。


2. 通常のパワーストレッチとプロの違いは?
パワーストレッチという名称は同じでも、厚さや原材料の混紡の比率によって数種類のパワーストレッチがあります。その中でも「プロ」という名前が付いている素材は別の素材としてカテゴライズされています。通常のパワーストレッチは表裏ともに「ポリエステル」ですが、パワーストレッチ・プロの場合は「生地の表面にナイロンが混紡されている」ところです。
ナイロンはポリエステルと比較すると、引っ張り強度と摩擦に優れています。つまり生地表面の耐久性と耐ピリング性が高いというのがメリットになります。



[製品情報]
19/20モデルでは縫製工場が変わった関係で、型紙(パターン)を作り直しています。
サイジングは変わりませんが、さらに動きやすく着心地が改善されました。
ファスナーの引き手も新しいタイプに変更しています。


Size:XSw(Women's), S, M, L
Color:NAVY ※1カラーのみ
Price:\22,000+TAX
PRM20311-01
昨年モデルよりも襟の高さを1cm高く修正しています
PRM20311-05

PRM20311-03

Size:XSw(Women's), S, M, L
Color:NAVY ※1カラーのみ
Price:\22,000+TAX
PRM20312-01
フード(バラクラバ部分)のパターンを頭の形によりフィットするように修正しています。
PRM20312-02

PRM20312-04
Size:XSw(Women's), S, M, L
Color:NAVY ※1カラーのみ
Price:\14,000+TAX
PRM20410-01
PRM20410-02

製品の詳細につきましては、オフィシャルサイトを参照ください。
Official Site → prhythmouterwear.com





gakumklog at 17:39|Permalink

December 17, 2019

“POLARTEC POWER WOOL GRID” ベースレイヤーのお話し

ベースレイヤーってそんなに大事?
◯ートテックで十分じゃない?


そう言われると確かにその通りで、普通のゲレンデはレストハウスやカフェなどの設備が整っているから、寒くなったら中に入って休憩したり英気を養えば良い。
そもそも気温も標高も低い山ではアウターの中に何を着ていていても、(作り手としては不謹慎な発言ですが)それほど問題は無いと思います。
特に気力も体力も旺盛な若い人にとっては、高額な肌着なんて無用の長物なのかもしれません。

そうは言っても、やっぱり機能的な肌着(ベースレイヤー)が必要な人、あるいは機能的な肌着を着ていた方が良いシチュエーションやコンディションというのが雪山にはあります。

ひとことでベースレイヤー(又はファーストレイヤー)と言っても、素材はウールに代表される天然素材やポリエステル、ポリプロピレン、アクリルなどの化学繊維があり、厚さも薄いものから厚いものまで、用途によってさまざまな製品が世の中に溢れています。
この膨大な製品の中から自分に合っている製品、もしくは必要な製品を見つけるのは至難の業といえます。
そしてベースレイヤー選びをさらに難しくしているのは、
「同じ日に同じコンディションで同じ製品を使用していても、人によって快適さが違う」ということです。
基礎体温、体感温度、汗の量は人によって個人差があるためです。
暑がりの人と寒がりの人、汗の量が多い人と少ない人、その時のコンディションや使用する人によって快適な素材や厚さは違ってくるということになってしまうのです。

前置きが長くなりましたが、このようにベースレイヤーの素材選びは難しい要因があるのですが
P.RHYTHMのベースレイヤーは POLARTECR POWER WOOL GRID 1素材のみをリリースしています。
ブランド力が無いために1素材しか生産できないというのが正直なところですが、1素材しか選ぶことができないが故に、雪山での使用する際に幅広く対応できそうな素材を採用しています。


1. POLARTECR パワーウールってどんな素材?
ポーラテック社が4年前から販売を開始したベースレイヤー素材です。
Power-Wool_Illust

肌に直接触れる裏側にウール、外気や他のウェアと触れる表側にはポリエステル配した “ハイブリッド(ダブルフェイス)構造” にすることでウールのデメリットを解消し、ウールと化繊のメリットをバランス良く融合することに成功しました。
ウール本来が持っている特性を残しつつ、耐久性・速乾性の高さ等の化繊の特性も兼ね備えています。


[POWER WOOL GRID 裏面(メリノウール):肌に接する面]
P-WoolGrid_Back1
パワーウールに使用している糸は15.5マイクロン(髪の毛の約6分の1の細さ)という超極細の “スーパーファインエクストラ・メリノウール” をグリッド(格子)状に編みこんでいます(グリッドの部分がメリノウール)。グリッド状にすることで、肌に接するタッチポイントから素早く汗を吸湿して、表面のポリエステル層に拡散します。また細かいグリッドのすき間に空気層ができるため、速乾性と保温性を高めることができます。
4シーズン前の発売当初は薄手(142g/屐砲離織ぅ廚任靴燭、17/18シーズンから現在のエクスペディション・ウェイト(153g/屐砲離織ぅ廚鮑陵僂靴討い泙后3謄哀螢奪匹大きくなり、よりストレッチするようになっています。   

[POWER WOOL GRID 表面(ポリエステル)]
P-WoolGrid_Face1
ポリエステルの一番の特徴は、親水性がないため汗や水分を素早く拡散して乾燥させる能力が高いことです。また天然素材のウールと比較すると強度に優れ、耐久性・耐摩耗性・耐ピリング性が高いことがメリットです。さらにパワーウールに採用しているポリエステル面は表面がフラットなため、生地自体の滑りがよく、他の素材とレイヤリングしてもライディングやハイクアップの際に身体の動きを妨げることがありません。

2. なぜウールを選ぶのか?
ウールにはウールだけが本来あわせ持っている特殊な機能がありますが、順を追って紹介していきます。
[天然の吸湿性]
ウールは湿気にさらされると親水性を発揮して汗を吸い込んで衣服内の湿度を調整する。
湿気や汗をウール糸の中に吸収するため、肌表面をドライに保つ、モイスチャーコントロール機能を備えている。
[体温調整機能]
ウールの糸事自体にたくさんの空気保持することができるため、熱を逃さない高断熱な素材あると同時に、快適な体表温度を保とうする働きが備わっている。
[ストレッチ性能]
ウールは繊維が「らせん状」になっておりっているため、繊維自体がバネのような働きをします。
非常に伸縮性が高く、シワにもなりにくい「天然のストレッチ繊維」である。
[抗菌防臭効果]
ウールは天然の防臭効果を備えています。羊毛自体には抗菌作用と強い防臭効果があり、嫌なニオイの元になるアンモニアガスや酢酸ガスなどを、発生から2時間ほどで99%近くまで減少させる能力を持っている。
化学繊維の抗菌防臭加工は使用回数や期間が限られてしましますが、ウールの場合は半永久的に効果が持続する。


3. ウールのデメリット
上記の通りウールが優れているところはたくさんありますが、ウールにも欠点はあります。
重大な欠点といえるのは3ほどあります。

1つ目は「チクチクする」
すること。これはウロコ状の “スケール” といわれている構造のもので、ウール繊維の周りに張り付いて覆っている。


ウール繊維を覆ってるウロコ状の “スケール" を拡大した写真
wool-1
スケールは文字通りウロコのように張り付いていて、不定形に並んでいるスケールの端は写真のように角張っていて、スケール自体は鋼鉄並みに硬い物質でできている。
この髪の毛よりも細い繊維の表面を覆っている構造のかけらの微小な角が、肌に当たってチクチクする原因なのだ。

2つ目は、「洗うと縮む」という問題。
洗うと縮んでしまうのはスケールが原因です。スケールは湿気を吸うと中の繊維が膨張して開く性質があり、スケールが開くことでより多くの水分を吸湿することが可能になるが、洗うと開いたスケール同士が引っかって絡みつき、ほどけないまま固まってしまう。

3つ目は、「強度が弱い」という問題。
一般的な羊毛の太さは40マイクロン(1マイクロン=1000分の1mm)ほどですが、1つ目のデメリットで説明したように繊維が太いほどチクチクするため、肌着には着心地を考えると繊維が求められる。
そこで羊毛の中でも細くて柔らかい毛質のメリノ種のウールが利用されるようになるのだが、メリノウールは20マイクロン以下の細さだ。
ウール繊維(糸)の太さと着心地は比例していて、繊維が細いほど柔らかく肌にもやさしい。
繊維が細くなるほど糸に紡績する際の手間がかかるため高価になる。
メリノウールは繊維の太さによって以下のようにランク分けされている。
太い方から順に
  1. 23〜25マイクロン      :ストロングメリノ
  2. 20〜22マイクロン      :ミドルメリノ
  3. 20〜21マイクロン      :ファインメリノ
  4. 18.5〜19.5マイクロン:エクストラファインメリノ
  5. 17.5〜16.5マイクロン:スーパー エクストラファインメリノ
一般的に肌着に使用されるのは、チクチク感や着心地を考慮して 4. エクストラファイン 〜 5. スーパーエクストラファイン ですが、ここで問題になるのが強度と耐久性です。
繊維が細くなるほど着心地が良くなるのですが、繊維(編糸)が細くなるほど強度が弱くなり、ウールの混率が高く着心地が良いものほど破れやすい製品になってしまいます。
数年前まではエクストラファインメリノを使用した肌着でも、脱ぎ着をする際に引っ張っただけでも破れてしまうことが多々ありました。
ここ数年はウールにポリエステルなどの化学繊維を混紡することで強度を高めた製品が販売されていますが、強度と耐久性という点では化学繊維の方が優れています。

4. P.RHYTM のベースレイヤーアイテム
ウールにもデメリットはありますが、P.RHYTHMのベースレイヤーに「ポーラテック パワーウール・グリッド」を採用している理由は、3つのデメリットをクリア(克服)しているからです。
  • 洗うと縮む → 防縮加工で縮む原因になるウール表面のスケールを取り除いているので、洗っても縮まない。
  • チクチクする → 防縮加工でスケールを取り除いていることと、パワーウールには15.5マイクロンの極細(スーパーエクストラファインメリノよりも細い)の繊維を使用しているため、肌に刺激を感じることはほとんどない。
  • 強度が弱い → ポリエステルジャージ素材の表面に、メリノウールを裏面(肌にあたる面)から編み込んだダブルフェイス構造のため、他の化学繊維の製品と比較しても強度が劣るということはありません。
  • さらに、肌に接しているウール繊維から表面のポリエステル素材に汗を吸い上げて、水分を拡散して素早く乾燥させることができる。ウールをグリッド状に配置した裏面は、隙間にデッドエアを溜め込んで保温性を高めるとともに、空気層ができることで汗の乾燥を促すことに繋がります。
長々と説明してきましたが、雪山で使用することを前提にさまざまな角度から考えてみると「POLARTECR POWER WOOL GRID」はベースレイヤーに最適な素材のひとつではないかと思います。

但し、P.RHYTHM outerwear のベースレイヤーは保温性を優先した厚手の1素材のみのラインナップになっています。
ある程度気温が低いコンディションでの使用を推奨します。


[製品情報]
19/20モデルから縫製工場が変わった関係で、型紙(パターン)を作り直しています。
サイジングは変わりませんが、さらに動きやすく着心地が改善されました。
カラーは昨年までのチャコールグレー系からネイビー系の新色に変わりました。


POWER WOOL GRID BASE CREW / PRM-20327
Size:XSw(Women's), S, M, L
Color:NAVY HEATHER ※1カラーのみ
Price:\15,000+TAX
PRM20327-01
[製品情報]
パンツも型紙を見直しし、足首まわりの縫製方法を修正しています。
裾部分の縫製を通常のステッチ入りの縫製から、生地を折り返してフラットシーマーで縫い合わせています。
昨年までのモデルと比較すると、裾の縫製がほつれにくくなっています。
股下丈を2cmほど長く修正しています。

POWER WOOL GRID BASE PANTS / PRM-20428
Size:XSw(Women's),S,  M, L
Color:NAVY HEATHER ※1カラーのみ
Price:\13,000+TAX
PRM20428-01

製品の詳細につきましては、オフィシャルサイトを参照ください。
Official Site → prhythmouterwear.com




余談ですが、実はウールの下着は寝間着がわりに最適だったりします。
汗は吸ってくれるし、対応調整もしてくれて、臭くもならない。
古くなったウールの下着をお持ちの方は、冬は寝間着として是非再利用してみてください。

注)今回の投稿にあたり、雑誌
「FALL LINE 2020 Vol.2- 行動着を考える - メリノウール再考。その特性から見る、化学繊維との使い分け 記事を参考にさせていただいた部分があります。
ご興味がある方は本誌をお読みいただくと、さらに理解が深まることと思います。


gakumklog at 23:51|Permalink

December 03, 2019

19/20モデルのアウターウェアのお話し

TP-JIRO

長らくお待たせしておりましたが、先週末からようやく今シーズンモデルのデリバリを開始しました。

早い時期からご予約いただいていた皆さまには、ご迷惑とご心配をお掛けして申し訳ありませんでした。

ようやく出来上がってきた19/20モデルですが、メインファブリックには昨年もでるから引き続き POLARTECR NeoShell を使用しています。NeoShell の機能や説明はウェブサイトに掲載していますので参照ください。

P.RHYTHMはごみなさん存知の通り毎年大きくモデルチェンジすることはありませんが、細かいところをリニューアルしています。
その中でも一番手を加えたのが YOTEI PANTS です。
例によって見た目はほとんど変わりませんが…

8YOTEI_ChestPocket

1つ目は、サスペンダーを通すパーツを変えました。
サスペンダーを通すループ自体をウェアに縫い付ける仕様に変更していますが、これによってライディング中や脱いだり着たりするときにサスペンダーがよじれることがなくなります。以前のようにループだけを別布の取り付ける仕様の場合に、サスペンダーがよじれることがあり少なからずストレスになっていました。
パーツメーカーをいくつかあたってみたのですが、なかなか我々の要望を満たすようなものが見つからなかったため、1からモールドを起こして製作したP.RHYTHMのオリジナルパーツです。
注)モールドの開発は国内のもう一社と共同で行いました。
7YOTEI_SewableLoop

ウェストの後ろにジャケットのパウダーガードと着脱可能なファスナーを追加しました。
実は12/13モデルまではファスナーを付けていましたが、13/14〜18/19モデルまでは止めていた仕様です。
7シーズンぶりに復活したのは、ここ数年で雪板やスノースケートにトライする機会が増え、スノーボードよりも遥かに雪まみれになってしまうことが多くなったからです。それも背中から雪が入ってくることがほとんどで、ジャケットのパウダーガードと一体化することで雪の侵入を防ぐのが目的です。もちろん深いパウダーライディングでも威力を発揮します。

10PowderGuard-JointSystem

それからパンツの機能をもう一つ追加しています。
裾のパウダーゲイターの外側にゲーター(足首)まわりの長さ調整できるパーツを取り付けました。
雪板やスノースケートをする際にスノーボードブーツから履き替えたときに、ゲーターの径が広すぎて雪が大量に入ってきてしまいます。一般的なスノーブーツで使用する際にゲーターを調整できるようになっています。
従来通り、ゲイターの前側には靴紐に通して固定できるボタン式のテープも取り付けています。
9YOTEI_PowderGaiters

写真では分かり難いですが、昨年モデルよりも膝まわりを2cmほど太めにして、ストレートに近いシルエットに修正しています。
膝まわりのシルエットは PEAK BIB も同様です。

PRM20222-2SAGE_1-1


続いてパンツつながりで
PEAK BIB です。
こちらもひと目見ただけでは分かりませんが、実は左側の胸ポケット(写真のビーコンが入っている)が大きくなっています。
横方向に3cmほど伸びたので、大きめのスマートフォンも収納できるようになっています。

11PK-BIB_ChestPockets

PEAK BIB の裾内側には スイス SchoellerR社製のkeprotec(ケプロテック)を使用したエッジガードが付いています。
強度が高いケブラー素材を使用しているため、スプリットボードやスノーシューを使用する際に、生地のダメージを最小限に抑えることができます。また他の補強素材は撥水加工されていないものがほとんどですが、keprotec には撥水加工が施されているため、雪の上でも安心して使用することができます。
12PK-BIB_EdgeGuard


そしてお次は COURSE GUY JACKET です。
シルエットやカッティング、基本的な仕様はほとんど変わっていませんが、4点ほど修正したところがあります。
  1. フードの庇部分のドローコードを締めたときにフードがよりフィットするようにコードがとおりる位置を修正しました。
  2. ポケットの止水ファスナー端の雨蓋の形状を修正しています。
  3. 左胸アウトポケット内部のキーチェーン先端に取り外ししやすいフックを取り付けました。
  4. ベンチレーションファスナーの引き手を細いストリングに変更し、先端はほどけにくいエンドパーツが付いいています。

お馴染みのアウトポケットが4箇所の COURSE GUY JACKET
写真は19/20モデルの新色「HISUI」が加わって、継続カラーも合わせると全8色展開。
1CG-JK_OutPocket

センターファスナーは開閉が容易で強度が高いYKK製の止水のビスロンタイプ。
グローブをしたままでフード前側の開口部を調整できるCOHAESIVE™ のコードストッパー。

2Cohaesive-FrontHood

フードの前後のフィット感を調整するコードストッパーも COHAESIVE™ 
3Cohaesive-BackHood

メッシュ素材の右側内ポケットは、ゴーグルも収納できる大きさ
4CG-JK_InsidePocket-R

右側の内ポケットは収納したものが動きにくいように伸縮性が高いパワーメッシュ素材を使用しています。
5CG-JK_InsidePocket-L

左袖口にはカードやリフト券が収納できる隠しポケットを配置。
6CG-JK_SlevePocket

ベンチレーションのファスナーの引き手はストリングタイプのものを使用してますが、昨年モデルよりも細く、紐の両端にエンドパーツが付いたものに変更しています。
0410589_Vent-ZipPull

そしてツートーンカラーでお馴染みの SMILE JACKET ですが、今シーズンから3色遣いのタイプが追加になりました。
ツートーンカラーが3配色、3色遣いが3配色、バリエーションは全6色。

ツートンカラー:HISUI×FOREST

PRM20102-3HSIFST_1-1

3色遣い:HISUI MOSAIC
PRM20102-6HSIMSIC_1-1

造り手の我々もほとんど変えたという意識は無いのですが、改めて細かいところを見直すといろいろ変えてました。

ご購入をご検討の際は、取り扱いのディーラーさんにご相談ください。
フィッティングを確認したり、配色を確認するためには試着してみることをオススメします。

YouTubeの P.RHYTHMチャンネルには、ライダーが19/20モデルを着用して滑走しているプロモーションビデオを アップしていますので、チェックしてみてください。


全国各地からスキー場オープンの情報が聞こえてきました。
いよいよ本格的にシーズンが始まりますね。
怪我や事故に気をつけて、思い出に残るような楽しいシーズンにしましょう!



gakumklog at 19:17|Permalink

December 01, 2019

普通のソックスみたいなメリノウールソックス

19/20モデルの「メリノサポートソックス」の説明と紹介です。

昨シーズンとどこが変わったかといいますと、色が変わりました。
正直なところ「色だけ」です。スミマセン…

ベースカラーに薄いグレーをミックスした、杢調ので3色展開になります。

PRM20707_1CHCPRM20707_2INDIGOPRM20707_3GRN

今年のパッケージはこんな感じ。左からチャコール杢、インディゴ杢、グリーン杢の3カラー
SOCKS3-Packege

なぜ「杢調のカラー」にしたかったのかといいますと、ただ単純にわたくしディレクターの個人的な好みです。
冬になるとほとんど毎日このソックスを履いて過ごしていますが、普段着用としてはいまいちファッショナブルではないような、見た目だけでいうと「3足〇〇円」のソックスと変わらないかも… とふと思ってしまったのがきっかけです。

なにせ旅に出たときもずーっとこのソックスを履きっぱなしので、もう少しオシャレというか普通っぽい(普段着に合う)感じにしたいと思ったわけです。


そんなボヤっとした軽い気持ちで靴下屋さんにリクエストしてみたら、実際はは全くもって簡単ではなかった。。。
生産地の岐阜まで行って糸メーカーさんと打合せして、靴下屋さんとのやり取りは二転三転し、挙句の果てに2月の展示会までにサンプルが間に合わない事態になるとは思ってもいませんでした。

以下、靴下屋さんとのやり取りです。(途中の詳しいやりとりは長くなるので割愛します)

  • P.RHYTHM(以下 P):今使ってるウールの糸で杢調のカラーにしたいんだけど、できますよね?
  • 靴下屋さん(以下 靴):えっ、まぁ… 市販されているウールの糸を混ぜて杢調にすることはできますね。
  • P:いやいや、市販の糸じゃなくて、ウチが使っているウール(半防縮&シリコンパウダリング加工)で作りたいんだけど… そうじゃないと、ウチのソックスの性能が落ちることになるよね。
  • 靴:P.RHYTHMのウールは特殊な加工なので、杢調にするなら組み合わせる色のウールを別に染めないとできないです。
  • P:てことは、もう1色染めるとなると糸を手配するためのロットが増えるっていうこと?
  • 靴:そういうことになります。
要するに、杢調の色目にするためには、ベース色と杢にするための糸を別々に染めてから、2色の糸を撚糸してはじめて杢調の風合いになるということ。
杢調の3色を作るためには最低でもウール糸を4色染める必要があるということです。


あらかじめ染められたメリノウール糸も市販されていますが、P.RHYTHMのソックスに使用しているウールは、1本の半防縮ウール糸に、ナノレベルのシリコンパウダーをまぶしてから補強用のナイロン糸を螺旋状に巻きつけた特殊な加工がしてあり、市販のものとは全くの別物。
つまり市販のウール糸を混ぜて使用すると、性能 や機能が今までのものより劣ってしまうことになる。

SOCKS2-Heather
注)ベース色の “インディゴ糸” ともう1色 “ライトグレー糸” で編み込まれています

というわけで、ウール糸をもう1色染めて杢調のカラーにすることができました。
P.RHYTHMらしく、性能も機能も変わらず「普通っぽい」ソックスをつくることができました。

まぁ、すべては自己満足ですが…


天然素材のメリノウールを使用した段階着圧のソックスという機能とコンセプトは、製造をスタートした09/10シーズンから変わっていません。
吸湿性と保温性、耐久性に優れており、3日間履き続けても臭くならない防臭効果が高いのが特徴です。
ぜひ一度お試しください。

【ご使用の際のご注意】
使用する前に、洗濯することをオススメします。
新品状態のウールは表面に油分が残っているため、そのまま使用すると足裏が滑ることがあります。
一度洗濯することで油分が取れて滑りを抑えることができ、多少縮みが 出るためフィット感が向上します。
洗濯する際の洗剤は中性の液体洗剤をご使用ください。
通常の洗濯機を使用した洗濯方法で問題ありませんが、粉末の洗剤は洗剤のカスが残ってしまう可能性があるためご注意ください。中性の液体洗剤を推奨しています。
SOCKS1-洗濯
写真)左が新品んも状態、右が1回洗濯したものです。洗濯後の方が全長丈と足裏の長さが短くなっています。洗濯すると縮みますが、ウール糸表面のスケールの間にナノレベルのシリコンパウダーが入り込んでいるため、それ以上縮むことはありません。

ウールのことをもっと知りたい、ウールと化繊の違いを知りたいという方は FALL LINE 2020 Vol.2(雑誌)に掲載されている “行動着を考える メリノウール再考。その特性から見る、化学繊維との使い分け” という記事に詳しく書かれていますので、是非読んでみてください。ソックスというよりは、ベースレイヤー全般にわたって参考になる内容です。


すったもんだありましたが、最終的には「普通のソックスみたいなメリノウールソックス」ができたと思っております。
ファッショナブルな仕上がりになっているかどうかの判断はご使用になる方の判断におまかせしますが、機能と性能的には自信を持ってオススメできます。

デザインがお気に召さない場合は、雪山でこっそり履いていただければありがたいです。




gakumklog at 22:29|Permalink

November 25, 2019

P.RHYTHM 19/20モデルの出荷が始まります

大変お待たせしておりました。
いよいよ、19/20モデルの出荷が始まります。
今週末には全国の取り扱いディーラーさんに並ぶ予定です。

初滑りにニューウェアを着ていこうとお待ちいただいていた方には深くお詫び申し上げます。
ベースレイヤーとソックスは既に出荷しておりますので、こちらも合わせて本製品をご覧いただければと思います。


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19/20モデルのプロモーションムービーをオフィシャルサイトとYouTubeに公開しております。
7つのショートムービーをアップしていますが、これまであまり伝えてこなかったブランド名の由来やプロダクトのコンセプト、ライダーの滑走シーンやスノースケートセッションまで、なかなか楽しめる内容になっていると思います。





そして映像といえば、ニセコフィルムズから3年ぶりの新作DVD「DOWNCHILL 3」が先日リリースされました。
廣田鉄平、天海洋をはじめとしたお馴染みのダウンチルメンバーが、「コレでもかっ?」と言わんばかりに爽快なライディングが続きます。シーズン前(もう始まっちゃってますが)のイメトレに是非!




お近くに取扱店が無い場合は、オフィシャルのウェブストアからご購入できます。
1、2、をまだご覧になっていないという方には、今だけ1〜3の3本まとめて1万円の特別セットも販売中です。

Nisekofilms Official Store → https://nisekofilms.stores.jp/



gakumklog at 21:05|Permalink

December 24, 2018

メリノーウールはすべて同じではない

ここ最近メリノウール素材のソックスやベースレイヤーが数多く発売されていますが 、直接肌に触れるものなので、天然素材のウールは(特に寒いシーズンは)おすすめです。

保温性・吸湿性・伸縮性・防臭・抗菌などを兼ね備えたウールは機能的でカラダに優しい素材ですが、残念ながら世の中で販売されているリノウールはすべて同じではありません」
原料となるメリノウール自体はそれほど違いはありませんが
「加工方法によって性能や機能に違いがある」ということです。

加工方法の違いとはどういうことなのかを説明していきます。

【天然のウールとは】
まず下の写真1は何も加工をしていない状態のウール糸の拡大写真です。
表面にウロコ状の殻が覆っています。この殻はスケールと呼ばれているもので、先端がギザギザで角が立っており、スケール自体は鋼鉄に匹敵する硬さあります。
伝統的な製法で作られているシェトランドセーターがチクチクするのはそのためです。


写真1:加工していない状態のウール糸
WOOL-1

しかしながら、ウールの特徴的な機能はこのスケールが重要な役割を果たしているのです。
スケールがあることで粒子の大きな水滴を弾きながら、粒子の小さな水蒸気(汗)をウール内に吸湿して発熱する機能を持っています。汗の戻りが少ないため汗冷えを抑えることができます。
これがウールの最大の特徴である水分調整(モイスチャーコントロール)機能と体温調整機能です。

とはいえ、ウールには非常にやっかいなデメリットがあります。
スケールによって肌触りがチクチクすることと、洗うと縮んでしまうということです。
カシミヤのような極細のウール糸であれば肌触りは良くなりますが、強度が弱く高価なためアウトドアアクティビティで使用するのは現実的ではありません。

【防縮加工とは?】
ウールのデメリットである肌触りと洗濯した際の縮みという問題を解決するために考え出されたのが「防縮加工」という方法です。
一般的な防縮加工は塩素漂白でスケールをすべて取り除き、洗っても縮まないように表面を樹脂でコーティングしてしまします(下の写真2)。
確かにデメリットは解消されますが、スケールが無くなることによりウール本来の水分調整と体温調整機能も損なわれてしまいます。
残念なことに市場に出回っている多くの製品は一般的な防縮加工が施されたものになっています。

写真2:一般的な防縮加工を施したウール糸
WOOL-2

【半防縮加工とは?】
そこで考えられたのが「半防縮加工」という方法です。
ウール本来の機能を保ちながらチクチク感や洗った後の縮みを最小限にするという加工方法です(写真3)。
写真3をご覧ください。スケールは残ったままですが、写真1と比較するとギザギザになっていた鋭利な先端部分が滑らかになっているのがわかると思います。スケールの先端が滑らかになり、チクチク感はほぼ解消されます。
しかしスケールが残っているために、未加工のものほどではありませんが縮みは発生してしまします。


写真3:半防縮加工を施したウール糸
WOOL-3


【シリコンパウダリング加工】
P.RHYTHMのメリノサポートソックスには半防縮加工を施したウール糸を使用していますが、縮みを最小限に抑えるために、ナノサイズのシリコンパウダーを塗布しています。
シリコンパウダーがスケールの僅かな隙間に入り込み、縮みを最小限に食い止めます。

写真4〜6は今シーズンモデルのソックスを新品の状態と1回洗濯したものを比較した画像です。
総丈と足裏長ともに1cmほど縮んでいますが、極端にサイズが小さくなるほどではありません。


写真4:左が未洗濯 / 右が1回洗濯後
PRM-19706_01

写真5:下が未洗濯 / 上が1回洗濯後
PRM-19706_03

写真6:下が未洗濯 / 上が1回洗濯後
PRM-19706_04

【ナイロン撚糸】
メリノウールをソックスに使用した場合、メリノウールだけでは強度が足りないためナイロン糸を巻きつけるように撚糸しています。ナイロン糸を撚糸したメリノウールは他にもありますが、P.RHYTHMのソックスに使用している糸には通常の2〜3倍のナイロンを撚糸しています。
さらに表面には毛玉ができにくい抗ピリング加工が施されており、メリノウールにもかかわらず高い強度と耐久性をも兼ね備えています。


【抗菌防臭効果】
ウール本来の機能としては抗菌防臭効果があげられます。
化繊に科学的な方法で消臭機能を付け加えた製品もありますが、永遠に効果が続くわけではなく効果には限りがあります。ウールは特殊な加工を加えることなく、製品が寿命を迎えるまで消臭効果が持続します。
また消臭効果も、最も匂いが消えないとされているアンモニアテストで消臭率98%という結果が出ており、洗濯を繰り返しても消臭効果は変わりません。
余談ですが、P.RHYTHMのメンバーは2〜3日のトリップでは1足のソックスを履きっぱなしで過ごします。

【国内生産】
P.RHYTHMのソックスにはその他にも段階着圧、アーチサポート、Yヒール、クッションソール、くるぶしラウンドカットなど、多くの機能が盛り込まれています。
メリノウールの原糸は海外から輸入していますが、糸の選別、撚糸、染色、加工、生産は国内で行っています。
最終的な製造(編み上げ)からパッケージングは岐阜県の蠹賤料^櫃嚢圓辰討い泙后
このエリアは古くからウールの産地として有名で、加工・撚糸技術・品質の高さで世界中の有名ブランドからも引き合いがあるほどです。
P.RHYTHMが採用している「半防縮加工+ナイロン撚糸+シリコンパウダリング加工」のメリノウールは、東洋繊維さんが独自に開発したウール糸であり、他のスポーツブランドではほとんど使用していない素材です。

注)P.RHYTHM メリノサポートをソックスを使用する際は、使用する前に一度洗濯されることをおすすめします。新品の状態ではウールの油分が若干残っているため、表面にヌメリ感があります。
洗濯することでヌメリ感が無くなり、網目が詰まってフィット感が良くなります。

写真7:東洋繊維の工場内
Socks-Factory-1

写真8:P.RHYTHM メリノサポートソックスを編み上げている機械
Socks-Factory-2

写真9:古い機械にしか出せない風合いもあり、職人さんが調整しながら使い続けています。
Socks-Factory-3

写真10:膨大な種類・カラーの糸や資材が整然と管理されている。
Socks-Factory-4


ウールのことを長々説明してきましたが、メリノウールという原糸は同じでも、加工方法や組み合わせる素材によって機能や性質は違ったものになってしまうということです。

P.RHYTHMのメリノウールソックスは09/10シーズンから生産をスタートして今年が10年目になりますが、その間に生産業者と協力して素材の改良を重ねてきました。
それでもP.RHYTHMのメリノウールが最高というわけではありません。
他にはもっと良いウールを使用している製品があるかもしれません。

たかがソックスではありますが、せっかく購入するなら是非良いものを選んでいただきたいと思います。


[18/19 P.RHYTHM MERINO SUPPORT SOCKS ]
Style No. PRM-19706
Color:BROWN, INK, ARMY
Size:S(22-24), M(24-26), L(26-28)
Merino Wool 58% / Nylon 36% / Polyester 5% / Poryurethane 1%

PRM-19706_05
※ウェブストアからもご購入いただけます → https://prhythm-store.net/


gakumklog at 19:06|Permalink

November 12, 2018

Manufacturing Process of P.RHYTHM 18/19


長らくお待たせしていましたが、18/19ニューモデルがようやく来週からデリバリを開始します。
今シーズンのアウターウェアはベトナムで生産を行っていますが、先日工場に製品の進行状況と出来上がりの確認に行ってきましたので、レポートを兼ねて18/19モデルの改良したところをご紹介します。

POLARTECR NeoShellR(ネオシェル)をアウターウェア全モデルに採用するということが18/19モデルのフォーカスポイントですが、実は18/19モデルの生産にあたって、2つの大きな課題に取り組みました。
と言っても見てすぐに分かるようなデザインなどではありません。

1つ目は “縫製方法の改善” と、2つ目は “シームテープ加工の改善” です。

まずひとつ目の “縫製方法” からご説明します。
P.RHYTHMのウェアは下の写真のように「縫い目が表に出ない」縫製方法をできる限り採用しています(縫い目が見える通常の縫製をしている箇所もあります)。
縫い目が正面に出ていると、生地が擦れたり、引っ掛けたときに糸がほつれてしまうため、ほつれる可能性が低いこの縫製方法を採用しています。
しかしながら、この縫製は一般的な生地を重ねて縫い合わせる縫製方法と比較すると強度が低いのが弱点です。
この縫製方法で強度を上げるためには、狭い範囲により多くの針穴をあけて、より多くの糸で生地を縫い合わせなければなりません。
実はこの「より針穴を多くする」という作業は技術的に非常に難しものになります。
ミシンのスピードを遅くして、なおかつ針穴が狭くなりすぎないように慎重に作業しなければならないからです。
さらにミシンのスピードを遅くするということは作業効率も悪くなり、工場にとっては生産性も落ちてしまうため、なかなか受け入れてもらうことができませんでした。


これまで数シーズンに渡って交渉してきた結果、今期モデルから針穴(専門用語では運針といいますが)を多くすることができました。
3cmの距離に対してたった2針多くなるだけですが、つくり手にとっては大きな進歩といえます。
ちなみにアウトドアのトップブランドはさらに3〜4針多く縫い合わせています。

01-Stitch

02-Sawing

03-Sawing

2つ目はシームテープ加工の改善です。

これまでP.RHYTHMの製品にはすべて2cm巾のテープを使用していました。
シームテープの巾はその他に15mm、12mm、一番細いのは8mmを採用しているアウトドアブランドがあります。
シームテープ加工をしている部分は耐水性と透湿性が落ちてしまうため、アウトドアの世界では細ければ細いほど良いとされています。その理由はメインファブリックに耐水圧と透湿性が高い生地を採用しているのに、シームテープの面積が大きいほど製品の性能を損なってしまうからです。
しかしながらシームテープを細くするためには、高い加工技術が必要です。
テープが細くなればなるほど、貼り付けつける作業は難しくなり、ミスも多くなるからです。
加工する機械は数値化されてはいますが、素材や気温・湿度、加工する際の圧力や時間など、技術と経験が必要な作業です。

P.RHYTHM 18/19モデルでは、できる限り15mmのテープを採用しています。
ただし強度が必要な箇所には20mmのテープを使用しています。


04-SeamTape

05-SeamTape

数年前から通常の縫製の他に、圧着加工をしている箇所が多くなっていますが、1箇所ごとに10秒前ほど熱と圧力をかけて接着し、その後10秒ほど冷やす必要があるため、縫製するよりもはるかに時間がかかってしまいます。
06-Laminate

下の写真はレーザーで生地を裁断する装置。
フードのコードストッパーに採用している Cohaesive のパーツを取り付ける生地をレーザーでくり抜いているところです。

07-LesarMacine

裁断されたパーツをチェックしているところ。
08-Cut

製品ができあがり、最後の検品を待っているところ。
検品が終わると下げ札を取り付け包装・梱包されていきます。

09-Inspection

工場内には耐水圧と漏水を測る装置も備えています。
11-WP-TestMacine

10-Line

工場の規模は大きくはありませんが、若いスタップが多く非常に勤勉で、良いものを作ろうとする意欲が溢れていたのが印象的でした。
作業風景をショートムービーにまとめましたので、ぜひ御覧ください。



18/19モデルは11月20日から11月27日頃に全国の取扱ディーラーに納品される予定です。

gakumklog at 01:55|Permalink

July 26, 2018

P.RHYTHMのウェアは自宅で洗えます

暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?

シーズンが終わってから、ディーラーさんやユーザーのみなさまからウェアのメンテナンスについての問い合わせが増えてきましたので、ウェアのメンテナンス方法についてご説明させていただきたいと思います。

「スノーボードウェアって自宅で洗濯しても大丈夫なんですか?」という質問を良く受けますが、もちろん大丈夫です。
むしろ P.RHYTHMのウェアはご自分で洗濯する ことをおすすめしています。

ウェアを長持ちさせるためには「汚れを落とす=洗う」ことが何よりも重要です。
これから洗濯方法について順を追ってご説明していきます。
  1. 洗濯する前の注意事項
  2. 使用する洗剤は?
  3. 洗濯モードは?
  4. 干し方は?
  5. 乾燥機は使用する?
  6. 撥水剤は?
  7. 何日使ったら洗濯するの?
  8. 保管方法は?

【1. 洗濯する前の注意事項】
まず洗濯する前に
以下の項目を必ずチェックしてしてください。
ファスナーが開いていたりマジックテープが付いていない状態で洗濯してしまうと、ウェアが破損したりダメージを受けることがありますのでご注意ください。
  • ポケットの中に何も入っていないことを確認してください。
  • ファスナーはすべて閉めておく
  • マジックテープは付けた状態にしておく
  • ボタン
  • ドローコード類は締め付けた状態から戻しておく

【2. 使用する洗剤は?】

洗剤は液体の中性洗剤をご使用ください。
粉末の洗剤を使用すると洗剤のカスが付着してしまうことがあり、ウェアの機能を損なう原因になります。
おすすめはアウトドアショップなどで販売されている「透湿防水素材用」の洗剤ですが、 NIKWAX と GRANGERS は特に実績もあり信頼性が高い製品です。
また個人的に使用しているのが「がんこ本舗」さんという国産のメーカーが販売している「海へ」という洗剤です。
汚れを生分解するため細かい汚れまで落ちて、尚且環境へもやさしいのが特徴です。
最近は「海へ」に改良を加えて KOSSYMIXブランド から発売されている「N10 Liquid sorp」という洗剤も使用しています。

1洗剤
左:NIKWAX テックウォッシュ / 右:KOSSYMIX N10 Liquid sorp

【3. 洗濯モードは?】
そして実際に洗濯する工程に入ります。
基本的には「手洗い」を推奨していますが、洗濯機の使用も可能です。
以下は洗濯機を使用した場合の洗濯方法になります。
  • 洗濯機を使用する場合は「手洗いモード」が「一番弱い水流」を選択してください。
  • 水の温度は30℃程度のぬるま湯か、30℃以下の水。温かいお湯は使用不可です。
  • すすぎは十分に行ってください(2〜3回程度)。
  • 脱水は水気を飛ばす程度にして、長時間使用しないようにしてください。
注)すすぎ、脱水の直後に乾燥機を使用すると、シームテープや接着箇所が剥がれてしまう可能性がありますので、この段階 で乾燥機は使用しないでください。

2洗濯機投入
15日ほど使用したウェアを洗濯機に入れたところ

3洗濯機設定
洗濯機の設定(手洗いモードのメニューが無いため、一番弱い水流に設定)

【4. 干し方は?】
長時間太陽の光が当たる場所に干すのは避けてください。生地が劣化したり変色してしまう場合がありますので、ご注意ください。
  • 軽く脱水を行った後に形を整えて「陰干し(できれば平干し)」してください。
  • 水気が完全に無くなるまで乾燥させてください。
4陰干し
写真は陰干しではありませんが、できれば平置きの陰干しを推奨


【5. 乾燥機は使用する?】
陰干しして完全に水気が無くなってから、乾燥機(
15〜20分程度)にかけてください。
乾燥機を使用するのは、乾燥させるためというよりは「撥水効果を復活させるため」です。

新品の状態の生地表面にはフッ素樹脂を蒸着させた「撥水加工」が施されています。
ウェアが汚れると、汚れが撥水加工の上やすき間に入り込んでしまい、撥水加工が押しつぶされた状態になっています。
押しつぶされた撥水加工(フッ素樹脂)を元の状態に戻すためには、熱を加えることが最も効果的です。

アイロンを使用しても熱を加えるという効果はありますが、かけ方によってムラができる可能性があります。
効率よく均一に仕上げるためには、
乾燥機を使用するのがおすすめです。

5乾燥機
写真はコインランドリーの乾燥機にかけているいるところ。
時間の目安は15〜20分程度。


【6. 撥水剤は?】
ウェアが新しいうちは上記の工程で洗濯(すすぎ、陰干し、乾燥機) を行うと、完全に新品の状態までは戻りませんが、ある程度までは撥水効果が復活します。
P.RHYTHMのウェアは30回洗濯後で初期の撥水機能の70%を維持する「超撥水加工」を施しています。
使用するコンディションや汚れ・生地表面のダメージの度合いにもよりますが、洗濯回数が10〜15回程度あれば撥水剤は不要です。
何回か洗濯して撥水しなくなった場合に、撥水剤をご使用ください。
尚、撥水剤は上記のおすすめした洗剤と同じ ブランドのものをご使用ください。
7洗濯後の撥水1
乾燥機から出してあら熱をとってから、水道水をかけて撥水状態をチェック。


8洗濯後の撥水8
拡大すると、水滴がきれいな丸になって撥水が復活しています。

9洗濯後の撥水-ALPHA
POLARTECR ALPHA を使用した ALPHA HOOD ZIP JACKET も同じ方法で洗濯しました。
写真の通り撥水機能を維持しています。

【7. 何日使ったら洗濯するの?】
汚れや使用したコンディションにもよりますが、10日くらい使用したら洗濯してください。
湿った雪や雨・みぞれには汚れが多く含まれていますので、このようなコンディションにあたった場合は撥水機能が低下していまうことがあります。
水を弾かないと感じたときは、早めのタイミングで洗濯することをおすすめします。


【8. 保管方法は?】
風通しの良い場所に、ハンガーにかけた状態で保管することをおすすめします。
折りたたんだで保管していると、生地表面の撥水加工が押しつぶされた状態になってしまうため、撥水機能が低下してしまうことがあります。
折りたたんで保管していた場合は、使用する前に1週間程度ハンガーにかけておいてからご使用ください。
新品のウェアもビニール袋から出してハンガーに数日かけておいてから使用するのがおすすめです。


スノーボードは自分でワックスかけるけど、ウェアはクリニング屋さんに出していたという人が多いのではないかと思いますが、ウェアも自分で洗ってみると不思議なことに今まで以上に愛着がわいてきます。
きれいな状態に保つことで、ウェアの機能を維持することができ、結果的に長持ちさせることにつながります。

この機会に是非、ご自宅で洗濯に挑戦してみてください。

PS. ご紹介した洗濯方法は P.RHYTHM outerwear の製品のみに該当するものになります。他メーカーの製品のクリーニング・メンテナンス方法につきましては、各メーカーにお問い合わせください。

gakumklog at 00:00|Permalink

November 01, 2017

17/18モデルの入荷はもうすぐ

月がかわって今日から11月に入りました。
「P.RHYTHMのニューモデルはまだ入荷しないか〜?」
というお問合せもいただいておりますが、ようやく入荷予定をお知らせすることができます。

今週末に海外の工場から船積みされて、今月の14〜15日頃から全国のディーラーさんに向けて出荷いたします。
その週末には店頭にお目見えすると思います。
(POWER WOOL GRID ベースレイヤー、POWER STRETCH PRO ミッドレイヤーアイテムにつきましては、11月下旬の出荷予定となります。)

17/18モデルのP.RHYTHMは、今期から縫製工場を中国から台湾に変更しています。
今までよりも規模が小さい工場になりましたが、全体的に目が行き届くようになり、各工程においてより丁寧に仕事をしています。

以下の写真は9月と10月初旬に工場の打合せと検品に行ったときに撮影したものです。
縫製はもちろんのこと、細かい部分も仕上がりが良くなっていました。

ご予約いただいている皆さまにはご迷惑をお掛けしておりますが、しばしお待ちいただきますようお願いいたします。


1718PRM-Factory2
先日工場で仕上がりをチェックした「COURSE GUY JACKET」
17/18モデルではCOHAESIVERパーツ(コードストッパー:写真左側)の取付け位置を変更しています。 


1718PRM-Factory1
各アイテムごとの注意事項を確認しながら、パーツごとに縫製しています。

1718PRM-Factory3
大きなパーツも圧着加工できる専用の装置。

1718PRM-Factory4
COHAESIVER パーツを取り付けるための専用器具と加工機械。

1718PRM-Factory5
シームテープ加工は細かい部分はルーペを見ながら慎重に作業します。
POLARTEC NeoShell を使用している3モデルは、いくつかテストした中から新しいタイプのシームテープを採用しています。


1718PRM-Factory6
生地を裁断する際に型紙をチェックしているところ。

1718PRM-Factory7
高品質の製品を生み出すためには当然のことですが、備品やパーツもきれいに整理整頓されいます。

gakumklog at 16:06|Permalink

February 24, 2017

17/18 New Model 展示会が始まります


1718_Info-web

先週横浜で開催されたインタースタイルで17/18ニューモデルを発表させていただきましたが、早くも今週末から各地のイベントや取扱いディーラー主催の展示会でニューモデルのサンプルを展示する予定です。
スケジュールは随時アップしていく予定です。

まずは今週末に峰の原高原で開催される「ON SNOW JAM 2017」です。
過去2回は平日の開催でしたが、3回目を迎える今回は初めて週末の開催となりました。
参加するブランドも増え、試乗会はもちろんのこと特設会場でのスノースケートセッション、夜の交流イベントでのライブ、ムービーの上映会などなど、盛り沢山のイベントになりそうです。
明日は現地でお待ちしております。

ON-SNOW-JAM-2017

日時:2/25(土) ‒ 2.26(日) 10:00 ‒ 16:00
場所:峰の原高原スキー場
オフィシャルサイト:http://onsnowjam.net/

【参加ブランド】
  • GREEN LAB.
  • PRANA PUNKS
  • Outflow
  • Lade Clothing
  • Mountain Surf
  • ARETH
  • P.RHYTHM outerwear
  • 241
  • playdesign
  • Stone-d
  • Mount Ski-Poles
  • KEEN footwear
  • HIMARAK gloves
  • spectator
  • Squampton snowskate and...
【イベント・タイムテーブル】
2/25(土)ON SNOW JAM NIGHT
17:00〜 ムービー上映会
・RIDERS LINE / okakencinema
・FREE FOOT JAM / Yone film
18:00〜 “Saki and The Factor” Music Live
19:00〜 “The Fighting Farmers with ZEHI” Music Live
2/26(日) 13:00〜14:00 SNOW SKATE JAM SESSION 

↓コチラが昨年の様子です



そして取扱いディーラーさんの展示会のスタートを切るのは四国のウェンズデーさんです。
XS〜Lサイズまで試着できますので、是非この機会に足を運んでチェックしてみてください。

☆wednesday(香川県高松市)
開催期間:2/25(土)〜 2/26(日)
TEL 087 869 2385


週明けには17/18モデルの全アイテムの画像をFACEBOOKページにアップする予定ですので、しばしお待ちください。
Interstyle2017-20170214

・P.RHYTHM outerwear フェイスブックページ:https://www.facebook.com/P.RHYTHM/




gakumklog at 23:58|PermalinkTrackBack(0)