December 03, 2019

19/20モデルのアウターウェアのお話し

TP-JIRO

長らくお待たせしておりましたが、先週末からようやく今シーズンモデルのデリバリを開始しました。

早い時期からご予約いただいていた皆さまには、ご迷惑とご心配をお掛けして申し訳ありませんでした。

ようやく出来上がってきた19/20モデルですが、メインファブリックには昨年もでるから引き続き POLARTECR NeoShell を使用しています。NeoShell の機能や説明はウェブサイトに掲載していますので参照ください。

P.RHYTHMはごみなさん存知の通り毎年大きくモデルチェンジすることはありませんが、細かいところをリニューアルしています。
その中でも一番手を加えたのが YOTEI PANTS です。
例によって見た目はほとんど変わりませんが…

8YOTEI_ChestPocket

1つ目は、サスペンダーを通すパーツを変えました。
サスペンダーを通すループ自体をウェアに縫い付ける仕様に変更していますが、これによってライディング中や脱いだり着たりするときにサスペンダーがよじれることがなくなります。以前のようにループだけを別布の取り付ける仕様の場合に、サスペンダーがよじれることがあり少なからずストレスになっていました。
パーツメーカーをいくつかあたってみたのですが、なかなか我々の要望を満たすようなものが見つからなかったため、1からモールドを起こして製作したP.RHYTHMのオリジナルパーツです。
注)モールドの開発は国内のもう一社と共同で行いました。
7YOTEI_SewableLoop

ウェストの後ろにジャケットのパウダーガードと着脱可能なファスナーを追加しました。
実は12/13モデルまではファスナーを付けていましたが、13/14〜18/19モデルまでは止めていた仕様です。
7シーズンぶりに復活したのは、ここ数年で雪板やスノースケートにトライする機会が増え、スノーボードよりも遥かに雪まみれになってしまうことが多くなったからです。それも背中から雪が入ってくることがほとんどで、ジャケットのパウダーガードと一体化することで雪の侵入を防ぐのが目的です。もちろん深いパウダーライディングでも威力を発揮します。

10PowderGuard-JointSystem

それからパンツの機能をもう一つ追加しています。
裾のパウダーゲイターの外側にゲーター(足首)まわりの長さ調整できるパーツを取り付けました。
雪板やスノースケートをする際にスノーボードブーツから履き替えたときに、ゲーターの径が広すぎて雪が大量に入ってきてしまいます。一般的なスノーブーツで使用する際にゲーターを調整できるようになっています。
従来通り、ゲイターの前側には靴紐に通して固定できるボタン式のテープも取り付けています。
9YOTEI_PowderGaiters

写真では分かり難いですが、昨年モデルよりも膝まわりを2cmほど太めにして、ストレートに近いシルエットに修正しています。
膝まわりのシルエットは PEAK BIB も同様です。

PRM20222-2SAGE_1-1


続いてパンツつながりで
PEAK BIB です。
こちらもひと目見ただけでは分かりませんが、実は左側の胸ポケット(写真のビーコンが入っている)が大きくなっています。
横方向に3cmほど伸びたので、大きめのスマートフォンも収納できるようになっています。

11PK-BIB_ChestPockets

PEAK BIB の裾内側には スイス SchoellerR社製のkeprotec(ケプロテック)を使用したエッジガードが付いています。
強度が高いケブラー素材を使用しているため、スプリットボードやスノーシューを使用する際に、生地のダメージを最小限に抑えることができます。また他の補強素材は撥水加工されていないものがほとんどですが、keprotec には撥水加工が施されているため、雪の上でも安心して使用することができます。
12PK-BIB_EdgeGuard


そしてお次は COURSE GUY JACKET です。
シルエットやカッティング、基本的な仕様はほとんど変わっていませんが、4点ほど修正したところがあります。
  1. フードの庇部分のドローコードを締めたときにフードがよりフィットするようにコードがとおりる位置を修正しました。
  2. ポケットの止水ファスナー端の雨蓋の形状を修正しています。
  3. 左胸アウトポケット内部のキーチェーン先端に取り外ししやすいフックを取り付けました。
  4. ベンチレーションファスナーの引き手を細いストリングに変更し、先端はほどけにくいエンドパーツが付いいています。

お馴染みのアウトポケットが4箇所の COURSE GUY JACKET
写真は19/20モデルの新色「HISUI」が加わって、継続カラーも合わせると全8色展開。
1CG-JK_OutPocket

センターファスナーは開閉が容易で強度が高いYKK製の止水のビスロンタイプ。
グローブをしたままでフード前側の開口部を調整できるCOHAESIVE™ のコードストッパー。

2Cohaesive-FrontHood

フードの前後のフィット感を調整するコードストッパーも COHAESIVE™ 
3Cohaesive-BackHood

メッシュ素材の右側内ポケットは、ゴーグルも収納できる大きさ
4CG-JK_InsidePocket-R

右側の内ポケットは収納したものが動きにくいように伸縮性が高いパワーメッシュ素材を使用しています。
5CG-JK_InsidePocket-L

左袖口にはカードやリフト券が収納できる隠しポケットを配置。
6CG-JK_SlevePocket

ベンチレーションのファスナーの引き手はストリングタイプのものを使用してますが、昨年モデルよりも細く、紐の両端にエンドパーツが付いたものに変更しています。
0410589_Vent-ZipPull

そしてツートーンカラーでお馴染みの SMILE JACKET ですが、今シーズンから3色遣いのタイプが追加になりました。
ツートーンカラーが3配色、3色遣いが3配色、バリエーションは全6色。

ツートンカラー:HISUI×FOREST

PRM20102-3HSIFST_1-1

3色遣い:HISUI MOSAIC
PRM20102-6HSIMSIC_1-1

造り手の我々もほとんど変えたという意識は無いのですが、改めて細かいところを見直すといろいろ変えてました。

ご購入をご検討の際は、取り扱いのディーラーさんにご相談ください。
フィッティングを確認したり、配色を確認するためには試着してみることをオススメします。

YouTubeの P.RHYTHMチャンネルには、ライダーが19/20モデルを着用して滑走しているプロモーションビデオを アップしていますので、チェックしてみてください。


全国各地からスキー場オープンの情報が聞こえてきました。
いよいよ本格的にシーズンが始まりますね。
怪我や事故に気をつけて、思い出に残るような楽しいシーズンにしましょう!



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