December 31, 2018

特別な一枚の写真

PRM_diggin_2018-03_ad+
Rider:Takuya Yamamura / Photo:Hi-see

この写真は DIGGIN' MAGAZINE ISSUE 12「THE SESSION」の広告に使用したもので、9年前の2009年1月18日に撮影されました。
P.RHYTHMのスタートから2シーズン目を迎えたところで、立ち上げ当時からのメンバー廣田鉄平・山村拓也に、このシーズンから天海洋が加わり、おそらく三人揃って初めての撮影セッションだったと記憶している。

写真の一番左 のラインが廣田鉄平、次が天海洋、そして3番目に滑ったのがこの写真の山村拓也でした。
三人ともミスなく滑り降り、滑り手も撮影しているフォトグラファーとフィルマーもテンションが上っているのが映像からも伝わって きます。
最高の瞬間を切り取ってくれたフォトグラファーの Hi-see さんと、フィルマーの Okakenくんには、とにかく感謝としか言いようがありません。

是非YouTubeの映像と併せてご覧くだい。
Film:okakenmovie


Thanks and R.I.P. Takuya.

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December 24, 2018

メリノーウールはすべて同じではない

ここ最近メリノウール素材のソックスやベースレイヤーが数多く発売されていますが 、直接肌に触れるものなので、天然素材のウールは(特に寒いシーズンは)おすすめです。

保温性・吸湿性・伸縮性・防臭・抗菌などを兼ね備えたウールは機能的でカラダに優しい素材ですが、残念ながら世の中で販売されているリノウールはすべて同じではありません」
原料となるメリノウール自体はそれほど違いはありませんが
「加工方法によって性能や機能に違いがある」ということです。

加工方法の違いとはどういうことなのかを説明していきます。

【天然のウールとは】
まず下の写真1は何も加工をしていない状態のウール糸の拡大写真です。
表面にウロコ状の殻が覆っています。この殻はスケールと呼ばれているもので、先端がギザギザで角が立っており、スケール自体は鋼鉄に匹敵する硬さあります。
伝統的な製法で作られているシェトランドセーターがチクチクするのはそのためです。


写真1:加工していない状態のウール糸
WOOL-1

しかしながら、ウールの特徴的な機能はこのスケールが重要な役割を果たしているのです。
スケールがあることで粒子の大きな水滴を弾きながら、粒子の小さな水蒸気(汗)をウール内に吸湿して発熱する機能を持っています。汗の戻りが少ないため汗冷えを抑えることができます。
これがウールの最大の特徴である水分調整(モイスチャーコントロール)機能と体温調整機能です。

とはいえ、ウールには非常にやっかいなデメリットがあります。
スケールによって肌触りがチクチクすることと、洗うと縮んでしまうということです。
カシミヤのような極細のウール糸であれば肌触りは良くなりますが、強度が弱く高価なためアウトドアアクティビティで使用するのは現実的ではありません。

【防縮加工とは?】
ウールのデメリットである肌触りと洗濯した際の縮みという問題を解決するために考え出されたのが「防縮加工」という方法です。
一般的な防縮加工は塩素漂白でスケールをすべて取り除き、洗っても縮まないように表面を樹脂でコーティングしてしまします(下の写真2)。
確かにデメリットは解消されますが、スケールが無くなることによりウール本来の水分調整と体温調整機能も損なわれてしまいます。
残念なことに市場に出回っている多くの製品は一般的な防縮加工が施されたものになっています。

写真2:一般的な防縮加工を施したウール糸
WOOL-2

【半防縮加工とは?】
そこで考えられたのが「半防縮加工」という方法です。
ウール本来の機能を保ちながらチクチク感や洗った後の縮みを最小限にするという加工方法です(写真3)。
写真3をご覧ください。スケールは残ったままですが、写真1と比較するとギザギザになっていた鋭利な先端部分が滑らかになっているのがわかると思います。スケールの先端が滑らかになり、チクチク感はほぼ解消されます。
しかしスケールが残っているために、未加工のものほどではありませんが縮みは発生してしまします。


写真3:半防縮加工を施したウール糸
WOOL-3


【シリコンパウダリング加工】
P.RHYTHMのメリノサポートソックスには半防縮加工を施したウール糸を使用していますが、縮みを最小限に抑えるために、ナノサイズのシリコンパウダーを塗布しています。
シリコンパウダーがスケールの僅かな隙間に入り込み、縮みを最小限に食い止めます。

写真4〜6は今シーズンモデルのソックスを新品の状態と1回洗濯したものを比較した画像です。
総丈と足裏長ともに1cmほど縮んでいますが、極端にサイズが小さくなるほどではありません。


写真4:左が未洗濯 / 右が1回洗濯後
PRM-19706_01

写真5:下が未洗濯 / 上が1回洗濯後
PRM-19706_03

写真6:下が未洗濯 / 上が1回洗濯後
PRM-19706_04

【ナイロン撚糸】
メリノウールをソックスに使用した場合、メリノウールだけでは強度が足りないためナイロン糸を巻きつけるように撚糸しています。ナイロン糸を撚糸したメリノウールは他にもありますが、P.RHYTHMのソックスに使用している糸には通常の2〜3倍のナイロンを撚糸しています。
さらに表面には毛玉ができにくい抗ピリング加工が施されており、メリノウールにもかかわらず高い強度と耐久性をも兼ね備えています。


【抗菌防臭効果】
ウール本来の機能としては抗菌防臭効果があげられます。
化繊に科学的な方法で消臭機能を付け加えた製品もありますが、永遠に効果が続くわけではなく効果には限りがあります。ウールは特殊な加工を加えることなく、製品が寿命を迎えるまで消臭効果が持続します。
また消臭効果も、最も匂いが消えないとされているアンモニアテストで消臭率98%という結果が出ており、洗濯を繰り返しても消臭効果は変わりません。
余談ですが、P.RHYTHMのメンバーは2〜3日のトリップでは1足のソックスを履きっぱなしで過ごします。

【国内生産】
P.RHYTHMのソックスにはその他にも段階着圧、アーチサポート、Yヒール、クッションソール、くるぶしラウンドカットなど、多くの機能が盛り込まれています。
メリノウールの原糸は海外から輸入していますが、糸の選別、撚糸、染色、加工、生産は国内で行っています。
最終的な製造(編み上げ)からパッケージングは岐阜県の蠹賤料^櫃嚢圓辰討い泙后
このエリアは古くからウールの産地として有名で、加工・撚糸技術・品質の高さで世界中の有名ブランドからも引き合いがあるほどです。
P.RHYTHMが採用している「半防縮加工+ナイロン撚糸+シリコンパウダリング加工」のメリノウールは、東洋繊維さんが独自に開発したウール糸であり、他のスポーツブランドではほとんど使用していない素材です。

注)P.RHYTHM メリノサポートをソックスを使用する際は、使用する前に一度洗濯されることをおすすめします。新品の状態ではウールの油分が若干残っているため、表面にヌメリ感があります。
洗濯することでヌメリ感が無くなり、網目が詰まってフィット感が良くなります。

写真7:東洋繊維の工場内
Socks-Factory-1

写真8:P.RHYTHM メリノサポートソックスを編み上げている機械
Socks-Factory-2

写真9:古い機械にしか出せない風合いもあり、職人さんが調整しながら使い続けています。
Socks-Factory-3

写真10:膨大な種類・カラーの糸や資材が整然と管理されている。
Socks-Factory-4


ウールのことを長々説明してきましたが、メリノウールという原糸は同じでも、加工方法や組み合わせる素材によって機能や性質は違ったものになってしまうということです。

P.RHYTHMのメリノウールソックスは09/10シーズンから生産をスタートして今年が10年目になりますが、その間に生産業者と協力して素材の改良を重ねてきました。
それでもP.RHYTHMのメリノウールが最高というわけではありません。
他にはもっと良いウールを使用している製品があるかもしれません。

たかがソックスではありますが、せっかく購入するなら是非良いものを選んでいただきたいと思います。


[18/19 P.RHYTHM MERINO SUPPORT SOCKS ]
Style No. PRM-19706
Color:BROWN, INK, ARMY
Size:S(22-24), M(24-26), L(26-28)
Merino Wool 58% / Nylon 36% / Polyester 5% / Poryurethane 1%

PRM-19706_05
※ウェブストアからもご購入いただけます → https://prhythm-store.net/


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November 12, 2018

Manufacturing Process of P.RHYTHM 18/19


長らくお待たせしていましたが、18/19ニューモデルがようやく来週からデリバリを開始します。
今シーズンのアウターウェアはベトナムで生産を行っていますが、先日工場に製品の進行状況と出来上がりの確認に行ってきましたので、レポートを兼ねて18/19モデルの改良したところをご紹介します。

POLARTECR NeoShellR(ネオシェル)をアウターウェア全モデルに採用するということが18/19モデルのフォーカスポイントですが、実は18/19モデルの生産にあたって、2つの大きな課題に取り組みました。
と言っても見てすぐに分かるようなデザインなどではありません。

1つ目は “縫製方法の改善” と、2つ目は “シームテープ加工の改善” です。

まずひとつ目の “縫製方法” からご説明します。
P.RHYTHMのウェアは下の写真のように「縫い目が表に出ない」縫製方法をできる限り採用しています(縫い目が見える通常の縫製をしている箇所もあります)。
縫い目が正面に出ていると、生地が擦れたり、引っ掛けたときに糸がほつれてしまうため、ほつれる可能性が低いこの縫製方法を採用しています。
しかしながら、この縫製は一般的な生地を重ねて縫い合わせる縫製方法と比較すると強度が低いのが弱点です。
この縫製方法で強度を上げるためには、狭い範囲により多くの針穴をあけて、より多くの糸で生地を縫い合わせなければなりません。
実はこの「より針穴を多くする」という作業は技術的に非常に難しものになります。
ミシンのスピードを遅くして、なおかつ針穴が狭くなりすぎないように慎重に作業しなければならないからです。
さらにミシンのスピードを遅くするということは作業効率も悪くなり、工場にとっては生産性も落ちてしまうため、なかなか受け入れてもらうことができませんでした。


これまで数シーズンに渡って交渉してきた結果、今期モデルから針穴(専門用語では運針といいますが)を多くすることができました。
3cmの距離に対してたった2針多くなるだけですが、つくり手にとっては大きな進歩といえます。
ちなみにアウトドアのトップブランドはさらに3〜4針多く縫い合わせています。

01-Stitch

02-Sawing

03-Sawing

2つ目はシームテープ加工の改善です。

これまでP.RHYTHMの製品にはすべて2cm巾のテープを使用していました。
シームテープの巾はその他に15mm、12mm、一番細いのは8mmを採用しているアウトドアブランドがあります。
シームテープ加工をしている部分は耐水性と透湿性が落ちてしまうため、アウトドアの世界では細ければ細いほど良いとされています。その理由はメインファブリックに耐水圧と透湿性が高い生地を採用しているのに、シームテープの面積が大きいほど製品の性能を損なってしまうからです。
しかしながらシームテープを細くするためには、高い加工技術が必要です。
テープが細くなればなるほど、貼り付けつける作業は難しくなり、ミスも多くなるからです。
加工する機械は数値化されてはいますが、素材や気温・湿度、加工する際の圧力や時間など、技術と経験が必要な作業です。

P.RHYTHM 18/19モデルでは、できる限り15mmのテープを採用しています。
ただし強度が必要な箇所には20mmのテープを使用しています。


04-SeamTape

05-SeamTape

数年前から通常の縫製の他に、圧着加工をしている箇所が多くなっていますが、1箇所ごとに10秒前ほど熱と圧力をかけて接着し、その後10秒ほど冷やす必要があるため、縫製するよりもはるかに時間がかかってしまいます。
06-Laminate

下の写真はレーザーで生地を裁断する装置。
フードのコードストッパーに採用している Cohaesive のパーツを取り付ける生地をレーザーでくり抜いているところです。

07-LesarMacine

裁断されたパーツをチェックしているところ。
08-Cut

製品ができあがり、最後の検品を待っているところ。
検品が終わると下げ札を取り付け包装・梱包されていきます。

09-Inspection

工場内には耐水圧と漏水を測る装置も備えています。
11-WP-TestMacine

10-Line

工場の規模は大きくはありませんが、若いスタップが多く非常に勤勉で、良いものを作ろうとする意欲が溢れていたのが印象的でした。
作業風景をショートムービーにまとめましたので、ぜひ御覧ください。



18/19モデルは11月20日から11月27日頃に全国の取扱ディーラーに納品される予定です。

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October 20, 2018

18/19 New Model ディーラー展示会情報(10〜11月)

NJ-201804116
Location:Niseko, Apr. 2018 / Rider:Jun Nakahara
Product:SMILE JACKET & ZUBON PANTS (18/19 Model)

このところ急に冷え込んで、北国からは雪の便りも届いてきましたが…
P.RHYTHMの18/19モデルはまだ上がってきておりません。
お待たせして大変申し訳ありませんが、しばしお待ちいただくようお願いいたします。
全国の各ショップさんではニューモデルのセールがスタートしておりますが、P.RHYTHMはサンプルで対応させていただきます。
そう言いながら、在庫は少なくなってきていますので、ニューモデルをご検討の場合は早めにチェックしてみてください。


☆Lead ASHIYA(兵庫県芦屋市)
開催期間:〜 10/21(日)

☆BELLS一宮(愛知県一宮市)
開催期間:10/19(金)〜 10/21(日)
TEL 058 643 7006
BELLS-Ichinomiya_Jamboree

☆BELLSナゴヤ(愛知県名古屋市)
開催期間:10/25(金)〜 11/4(日) 
TEL 052 413 7187
BELLS-Nagoya_Jamboree

☆SPRAY(北海道旭川市)
開催期間:10/26(金)〜 10/30(火) 
TEL 0166 33 2779‬
SPRAY-Sale

☆SIDECAR(愛知県刈谷市)
開催期間:11/2(金)〜 11/4(日) 
TEL 056 627 0051
SIDECAR-Sale

各ショップさんでは、展示会や即売会に併せてイベントや試写会なども開催されるようです。
是非足を運んでみてください。




gakumklog at 03:13|Permalink Share on Tumblr Clip to Evernote Information | Dealer

August 23, 2018

18/19 New Model ディーラー展示会情報(8〜9月)

20180107_Daichan
Location:Somewhere Hokkaido, Jan. 2018 / Rider:Daisuke Suzuki
Product:PEAK JACKET (14/15 Mode)

まだまだ暑い日が続いていますが、気がつけば8月も残すところ一週間。
9月に入るとシーズンの足音が聞こえてきそうな気がします。
頭の中が一年中雪山の人たちがソワソワし始めたようで、お盆明けから問い合わせや予約が増えて来ました。
今週末から展示会が始まりますので、Newモデルが気になっている方は早めにチェックしてみてください。

☆Lead ASHIYA(兵庫県芦屋市)
開催期間:8/25(土)〜 9/2(日)

☆REVE(群馬県前橋市)
開催期間:8/25(土)〜 9/2(日)
TEL 027 289 0139
http://www.revestore.com/

☆Relax Snowsurf Shop(埼玉県深谷市)
開催期間:9/7(金)〜 9/16(日) 
TEL 048 551 0037

☆F.JANCK(東京都千代田区)
開催期間:9/7(金)〜 9/30(日) 
TEL 03 5259 2068

☆atomoon(秋田県由利本荘市)
開催期間:9/28(金)〜 9/30(日) 
TEL 0184 74 3665


Niseko グラン・ヒラフの18/19シーズンのプロモーションムービーがアップされていました。
映像制作はニール・ハートマン、もちろんテンション上がります。是非!






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